マーケティングプラナー平井圭介ブログ
株安、円高の閉塞感の向こうに見えるもの
株式相場がまったく冴えない。円高にも歯止めがかからない。
足下の経済環境は不安でいっぱいだが、隣国中国の個人消費は円高もものかは、とどまるところを知らない。
この猛暑のさなかにも、都心のあちこちで中国人観光客の姿を見かける。
国内景気浮揚への打ち手のはっきりしない日本は、昨年679万人の訪日観光客を今年度中には1000万人、2020年度までの新成長戦略の中では3000万人への」引き上げを目標として期待をかけている。
主要な開拓先は中国、加えて韓国、台湾、香港のアジア諸国に置いている。
中でも、09年は100万人であった中国を600万人まで引き上げる計画だと言う。
これは中国の個人旅行者へのビザ解禁、中間層観光客の急速な増大を受けてのものである。
これまでの日本観光ツアーは、東京~富士山~京都の駆け足お定まりコースであり、リピート率も決して高くなかったらしいが、北海道人気など行き先は日本中に及びリピーターの獲得も期待が大きいようである。
今回国交相の訪中交渉を経て、日本の旅行会社が中国国内でツアー商品を販売することが許可される方向に向かうようである。
顕在化する活性市場に対して色々なプレイヤーが接近してくることも予想される。
ツアーガイド関連、交通・移動関連、各ローカルの観光資源・関連行政自治体、飲食関連、みやげ物等ショッピング関連、宿泊、PRメディアなどなど。
日本側も積極的な情報発信が有効であろう。日本の海外における広報予算は、韓国や中国のそれに比べて比率としてかなり低位にあるという新聞記事を読んだ。
観光資源としてのコンテンツには胸を張れるものが多いだけに、また情報伝達のメディアアイデアは創造性も高いものがある現状ではもっと予算を重点配分しても良いテーマではないか。
受け入れ側として、ツーリストの魅力開発(コンテンツ作り)、情報の整理(ニーズデザイン)、そして発信(たとえばポータルの仕掛け作り)などが有効であることは言うまでもないだろう。
改めて観光客を取り込むインバウンド市場を見逃す手は無い。マーケティングアイデアの活性化に期待は大きい。
(けいすけ)
盛夏に遠くの偉人の業績を思う
去る6月末に、スウォッチグループ会長であるニコラス・ハイエク氏が亡くなられた。
お会いした事など無かったが、過去に何度かこちらのグループブランドの仕事をお手伝いさせていただいたことがある。
自分の中では何かご縁を感じるブランドグループであり、そのシンボル、まさに総帥たる人であった。
新聞記事の評伝を読むと、レバノン生まれ、スイスに渡って時計業界に身を投じ、ファッションウォッチとして時代を築いたスウォッチを創業した。
その後は、オメガやブレゲを傘下に吸収し、一大時計ブランドグループを形成、スイスの機械式腕時計業界の救世主となる。
昔、日本市場担当のブランドマネージャー氏にプレゼンに行ったら、両腕にいくつものスウォッチをつけて登場し当方目を丸くした覚えがある。
前出の記事を読むと、どうやらそのファッションはハイエク氏譲り、あるいは氏から社内への直伝のスタイルであったのかもしれない。
東京銀座にある、その名もずばりニコラス・G・ハイエクセンター
鬼才、坂茂設計のこのビルは一棟丸ごとスウォッチグループのショーケースになっている。
見事な意匠とブランドラインナップ。
スウォッチ、ラドー、チソ、オメガ、ロンジン、ブランパン、ブレゲなどセグメントをフルカバーした時計の帝国である。
業界の巨星の足跡に思いを馳せて訪れると、その魅力、魔力も尚更である。
むろんブランドマネジメントの達人であったのだろう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
(けいすけ)
事態急変!? サービスブランドのマーケティング巧拙
ブランドの思い出に長閑に浸っている場合ではなくなった。
ペリカン便と統合したはずの新「ゆうパック」が大規模な遅配トラブルを起こしている。
拙宅には先週土曜日、7月3日着でゆうパック1個口が到着し、てっきり何事も無く事業統合がスタートしたのかと想像していた矢先、26万個の配送遅れの発覚、さらにはその事実の発表の遅れという典型的な広報不手際も露呈した。
7月頭の中元繁忙期ならびに同12月の歳暮繁忙期は、事業統合を避けるのが基本原則であるはずという有識者の指摘を目にしたが、言われてみれば至極当然の感覚であろう。
確かに通常便はまだしも、いわゆる要冷蔵ギフトや生鮮品もこの時期少なからずあるに違いない。一体、現実的な被害はどのくらいに及ぶのであろうか。
一見、消費者向け小口宅配便事業には、サービスブランド間にさほどの差はないものという獏とした認識があったのではないか。
(実際には、ヤマトの宅急便の配送状況とレーサビリティはずっと以前から明らかな優位性があったとも言われるが)
現に、店舗でCVS店頭で、特定の事業者便を指定するないしはその事業者の取り扱いが無ければ購入をやめるというようなことはなかったはず。
しかし、成熟消費とサービス品質競争の局面にあっては、このようなサービスブランドへの信頼や品質イメージの差は、事業運営上、決定的なポイントになってくるかもしれない。
消費局面の中でデフォルト化されているような、こうしたサービスも、利用者に向けた「ブランディング」の優劣が分水嶺となりうるだろう。
(けいすけ)
ブランドが消えるとき
7月1日を迎え、ふたつの消費者向けブランドが姿を消した。
JOMOとペリカン便
JOMOは、ジャパンエナジーの企業統合に基づきガソリンスタンドはすべてENEOSブランドへ統合されることになる。
JOMOはJoy of motoringから来るネーミング。
古くは共同石油を基とするが、共石といえば、「心のかようお付合い~~」のジングルと伊東ゆかりの声が今も残る。
企業統合、メガカンパニー化による生き残りの象徴とも言える石油業界にあって、JOMOは17年という長くないブランドヒストリーの幕を閉じることになる。
そういえば、導入期のサッカーくじtotoは、JOMOスタンドで購入できたことを思い出す。
Jリーグをはじめ、サッカーへのスポンサードに熱心なブランドであったが、ENEOS統合後は野球ブランド(!?)へ一本化だろうか。
かたやペリカン便。
こちらも、「日通~のペリカン便~」のサウンドロゴが思い出されるが、ゆうパックに事業吸収されることに伴いブランド一本化。
消費者向けサービスとしては、もはや「引越~は日通」のジングルが今後のマーケティングを担っていくことになるのだろう。
ペリカン便は、1977年にサービスをスタートさせたので33年の歴史にてクロージング。
個人向けの小口宅配サービスという市場競争の中で、ネコを追走したペリカンもその羽を休めることになった。
「ジョ~モ~」と「日通~のペリカン便~」は、消費者の記憶の中にどのくらい残るのだろうか。
(けいすけ)
足裏の痛みにgrouponを思う。
健康関連市場は、サプリメントや医薬品など2兆円を越える市場
これを捉え方の視点を変えて、メタボリックシンドローム関連市場となると、治療分野が入って実に7兆円を超える市場規模になる。
健康志向食品、機能性食品からフィットネス分野まで、見渡せば健康市場に取り囲まれている感がある。
さて、広義の健康市場にはあるが、その先は娯楽産業というかアングラ市場(?)に続いていくのが各種リラクゼーション市場。
平たく言えば、マッサージ、整体、流行のホットヨガ、ティラピス、ちょっと見かけなくなった岩盤浴など街中には広告や看板が溢れています。
週末に、極めて真っ当な足つぼマッサージに赴いた。
これがまた、中医たるものさすが。
足裏のつぼを押されるうちに、痛っ・・・の箇所あり。
しからば問う、そこはどこのツボなるか、答えてしんぜましょう、「眼です。」
しばし後、再度痛たたっ・・・同様に、「膝なり」
見事であります。
当方の悩めるウィークポイント2箇所を衝かれました。
この手のヘルスケアは、飛び込みは不安だしなかなかクチコミポータルも成立しにくいか。ならば、最近注目のソーシャルメディアのプロモーション利用、共同購入で単価を下げるGrouponような仕組みと親和性が高いような気がしますね。
既に、事例多数、この手合いが一番なじみやすいのかと。
(けいすけ)
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